
夏が終わり、そろそろ暖房を使い始める季節。
久しぶりにエアコンの暖房をつけたら、
「なんだかモワッとした臭いがする……」
「カビっぽい、酸っぱいような臭いが気になる」
そんな経験はありませんか?
夏の間は冷房で毎日のように使っていたエアコンも、秋から冬にかけてしばらく使わなくなることがあります。
そして、久しぶりに暖房をつけたときに、今まで気にならなかった嫌な臭いに気づくことがあります。
実は、エアコンの嫌な臭いは、フィルターだけが原因とは限りません。
冷房を使っている間に内部へたまったホコリや湿気、カビなどが臭いの原因になっていることがあります。
この記事では、久しぶりに暖房をつけたときにエアコンが臭う原因と、まず自分でできる対策、そして自分で無理に掃除しないほうがよい部分についてまとめました。
「フィルターを掃除しても臭いが消えない」という場合に、エアコンクリーニングを検討する目安も紹介します。
なぜ久しぶりに暖房をつけるとエアコンが臭うの?
エアコンから嫌な臭いがすると、「暖房だから臭うのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし、暖房そのものが臭いの原因とは限りません。
原因の一つとして考えられるのが、夏の冷房運転によってエアコン内部に残った湿気や汚れです。
冷房を使うと、エアコン内部では結露水が発生します。
その水はドレンパンと呼ばれる受け皿に集まり、ドレンホースを通って屋外へ排出されます。
夏の間に冷房を長時間使っていると、エアコン内部は湿気の多い状態になりやすくなります。
そこにホコリなどの汚れが加わると、カビや雑菌が繁殖しやすい環境になることがあります。
そして秋になってしばらくエアコンを使わなくなったあと、久しぶりに暖房をつける。
すると、エアコン内部に残っていた臭いが温風と一緒に部屋へ広がり、「急にエアコンが臭くなった」と感じることがあります。
エアコンの嫌な臭いはどこから来る?
エアコン内部には、普段の生活では見えない部分にもさまざまな汚れがたまります。
代表的なのが次のような場所です。
- エアフィルター
- 熱交換器
- 送風ファン
- ドレンパン
- ドレンホース周辺
特に送風ファンや熱交換器などは、エアコンを分解しないと十分に確認できない部分があります。
また、ドレンパンは冷房時に発生した結露水を受ける場所なので、ホコリや汚れなどがたまっていると、臭いの原因の一つになる可能性があります。
ただし、エアコンの臭いの原因は一つとは限りません。
「臭いがする=必ずドレンパンが原因」と決めつけるのではなく、フィルターやエアコン内部など、複数の場所を疑ってみることが大切です。
まずは自分でできるエアコンの臭い対策
エアコンが臭うからといって、いきなり分解して掃除する必要はありません。
まずは、自分で安全にできる範囲のお手入れから試してみましょう。
フィルターのホコリを掃除する
最初に確認したいのがエアフィルターです。
フィルターにホコリがたまっていると、エアコンの風と一緒にホコリっぽい臭いを感じることがあります。
掃除するときは、まずエアコンの運転を停止し、電源プラグを抜くなど、取扱説明書の指示に従って安全を確認します。
フィルターを取り外したら、表面のホコリを掃除機などでやさしく取り除きます。
汚れが気になる場合は、水洗いや中性洗剤を使ったお手入れができる機種もあります。
ただし、エアコンによってお手入れ方法が異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。
水洗いした場合は、完全に乾かしてから取り付けることも大切です。
濡れたまま戻してしまうと、かえって湿気が残る原因になります。
吹き出し口を確認する
次に確認したいのが、エアコンの吹き出し口です。
見える範囲にホコリや黒っぽい汚れが付いていないか確認してみましょう。
ただし、奥にある送風ファンを無理に触ったり、指や道具を入れて掃除したりするのはおすすめできません。
見える範囲の汚れを確認する程度にしておきましょう。
内部クリーン・内部乾燥機能を活用する
エアコンに「内部クリーン」「内部乾燥」などの機能が搭載されている場合は、取扱説明書を確認して活用してみましょう。
こうした機能は、冷房や除湿運転のあとにエアコン内部を乾燥させるために使われます。
ただし、内部を乾燥させることと、すでに付着しているカビや汚れを取り除くことは別です。
そのため、内部に汚れがたまっている場合は、内部クリーンだけで臭いが完全になくなるとは限りません。
エアコン内部を自分で分解掃除するのはおすすめしない
「フィルターを掃除しても臭いが消えないなら、エアコンの奥まで掃除すればいいのでは?」
そう考える方もいるかもしれません。
しかし、エアコン内部の分解清掃は、初心者が気軽に行える作業ではありません。
エアコン内部には電気部品や基板などがあり、洗浄時に水や洗剤がかかると故障につながる可能性があります。
また、無理にカバーや部品を外すことで、プラスチック製のパーツを破損させてしまうこともあります。
特に注意したいのが、市販のエアコン洗浄スプレーを使って内部まで自分で洗浄しようとすることです。
製品の使用方法を守らず、電装部品などに洗剤や水分がかかると、故障などのトラブルにつながる可能性があります。
「臭いを消したい」という気持ちはあっても、見えない内部まで無理に掃除しようとするのは避けたほうが安心です。
こんなときはエアコンクリーニングを検討
次のような状態なら、プロのエアコンクリーニングを検討してみてもよいでしょう。
- フィルターを掃除しても臭いが残る
- 暖房をつけるたびにカビっぽい臭いがする
- 吹き出し口から黒っぽい汚れが見える
- エアコン内部の汚れが気になる
- 長期間、エアコン内部のクリーニングをしていない
- 自分で分解して掃除するのが不安
特に、「フィルターはきれいなのに臭いがする」という場合は、フィルターより奥にある部分の汚れが関係している可能性もあります。
このような場合は、無理に自分で分解するより、エアコンクリーニング業者に相談するほうが安心です。
プロのエアコンクリーニングでは何をする?
エアコンクリーニング業者では、家庭では掃除しにくいエアコン内部を専用の機材や洗剤などを使って洗浄します。
一般的な壁掛けエアコンの場合、フィルターだけではなく、熱交換器や送風ファンなど、普段は手が届きにくい部分も洗浄の対象になります。
また、機種や業者の作業内容によっては、ドレンパンなどを取り外して洗浄する場合もあります。
ただし、作業内容は業者やエアコンの機種によって異なります。
「どこまで掃除してもらえるのか」は、申し込む前に確認しておくと安心です。
エアコンクリーニングを依頼するときに確認したいこと
エアコンクリーニング業者を選ぶときは、料金だけで決めるのではなく、次のような点も確認しておきましょう。
掃除する範囲
「エアコン内部を洗浄」と書いてあっても、どこまで分解して洗浄するのかは業者によって違う場合があります。
特に臭いが気になっている場合は、送風ファンやドレンパンなど、臭いの原因になりやすい部分についてどのような作業をするのか確認しておくと安心です。
追加料金の有無
基本料金だけでなく、機種や汚れ具合、オプションなどによって追加料金が発生する場合があります。
申し込み前に、最終的にいくらくらいになるのか確認しておきましょう。
お掃除機能付きエアコンに対応しているか
「お掃除機能付きエアコン」は、通常のエアコンとは構造が異なります。
業者によって対応状況や料金が異なるため、自宅のエアコンがお掃除機能付きかどうかを確認してから申し込むのがおすすめです。
久しぶりに暖房をつける前にエアコンをチェックしてみよう
夏の冷房シーズンを終えて、しばらく使っていなかったエアコン。
久しぶりに暖房をつけたときに嫌な臭いがするなら、まずはフィルターなど、自分で安全にできる範囲のお手入れから始めてみましょう。
それでも臭いが残る場合は、エアコン内部の汚れなどが原因になっている可能性があります。
無理に分解したり、内部へ洗剤や水をかけたりするのではなく、エアコンクリーニング業者への依頼を検討してみるのも一つの方法です。
せっかく暖房を使うなら、できるだけ気持ちよく過ごしたいもの。
本格的な冬が始まる前に、一度エアコンの状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。


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