
羊毛フェルト愛好家の皆さん、こんにちは!
羊毛フェルトの作業をしていると、「ここがうまくいかないな」「もっとこうできたらいいのに」と困ったり、苦労したりすることはありませんか? 私はまさにその一人で、どうにかうまくできないかと、3Dプリンターを使って様々な補助道具を作成し、試行錯誤する日々を送っています。
このブログでは、そんな私の実験の様子を皆さんにご紹介しています。上級者なら簡単なことも、初心者や私のような不器用な人間でも作業を行いやすい方法を考えております。今日ご紹介するツールが、皆さんの羊毛フェルト制作にとって、何かのきっかけになったり、お助けになれば幸いです。
3Dプリンター製!羊毛フェルト用「ライン補助リング」
この度作ったのは、羊毛フェルトを細くまとめた糸をピンと張ることができるリング状の補助グッズです。リングの縁には複数箇所の切り込みが入っており、そこに羊毛フェルトの糸を引っ掛けることで、目的の太さに張ることができます。


なぜ作ったの?
羊毛フェルトで人形を作る際、口元などの細かな表現はとても重要ですよね。しかし、細くまとめた羊毛フェルトの糸をフリーハンドで刺すのは至難の業。もう一本手があったらなんて考える事もしばしば。途中でよれてしまったり、太さが均一にならなかったりして、納得のいく仕上がりにならないことが多々ありました。
そこで、この「ライン補助リング」を使えば、羊毛フェルトの糸を安定させて、狙った場所にまっすぐ、そして均一な太さで刺すことができるようになります。
使い方はとっても簡単!
- 羊毛フェルトを細くまとめる: 口元にしたい色の羊毛フェルトを、必要な長さに合わせて細くまとめます。
- リングに糸を張る: 作った羊毛フェルトの糸を「ライン補助リング」の切り込みに引っ掛け、ぴんと張ります。
- 人形に刺しつける: 補助リングで固定された羊毛フェルトの糸を、羊毛フェルト人形の口にしたい部分にニードルで刺しつけていきます。最初は中央部分を刺して固定します。
人形が笑顔になるようにラインを調整し、刺していきます。
優しい微笑みの人形ができました。
その他の使い方と応用例
この「ライン補助リング」は、口元だけでなく様々な場面で活躍します。
- 目や眉毛の表現に: 口元と同様に、目や眉毛の細い線も、このリングを使えばより正確に表現できます。
- 装飾品の模様に: 羊毛フェルトボールや人形に柄を装飾したい時にも役立ちます。
- スケールとして活用:このリングの切り込みは十字に入っているため、羊毛フェルトの糸だけでなく、刺繍糸などを十字に張ることで、位置合わせのスケールとしても活用できます。左右対称の顔を作る際や、複数のパーツを正確な位置に配置したい時に、目安として使うと便利です。
3Dプリンターがなくても大丈夫!
「3Dプリンターなんて持ってないよ…」という方もご安心ください!「ライン補助リング」の代用として、厚紙を円状に丸めてテープなどで固定し切り込みを入れて完成。他にはラップの芯を輪切りにして使うことができます。ラップの芯は適度な硬さがあり、カッターなどで簡単に切り込みを入れられるので、ぜひ試してみてくださいね。
あなたの羊毛フェルト制作をサポート!
羊毛フェルト制作がもっと楽しく、もっと満足のいくものになるように、これからも色々な補助グッズを考えていきたいと思います。もちろん上級者には必要ないものも多々あると思いますが、このブログがきっかけで新たなアイデアが産まれてくれたら幸いです。
皆さんは羊毛フェルト制作で、他にどんな補助グッズがあったら便利だと思いますか? ぜひ教えてください!
コメント