
羊毛フェルトボール作りと聞くと、「ニードルでチクチク刺すのが難しそう…」と思う方もいるかもしれません。でも大丈夫!実は、石けん水を使えば、ニードルなしでも簡単につるんと可愛い羊毛フェルトボールが作れるんです。
ニードルでの作業に比べて、石けん水を使う「水フェルト」のメリットはたくさんあります!
- 初心者でも丸く作りやすい: 手でコロコロ転がすだけなので、初めての方でもきれいな球体を作りやすいです。
- 短時間で量産できる: 同じサイズのボールをたくさん作りたいときに、この方法は大活躍します。
- 応用が利く: 丸いボールだけでなく、工夫次第で四角い形などにも挑戦できます。
今回は、そんな石けん水を使った羊毛フェルトボールの基本的な作り方をご紹介します。
目次
用意するもの
- 羊毛フェルト: 好みの色、適量
- 固形石けんまたは台所用液体洗剤(水で薄めて使用)
- お湯: 40℃程度
- クッキングスケール: 羊毛の計量用(できれば羊毛専用にすると良いでしょう)
- 桶: お湯を張る用
- タオル
- (あると便利)ゴム手袋: 手荒れ防止に
- (あると便利)羊毛針(ニードル): 最終的なケバ立ちを整える用
石けん水で作るフェルトボールの手順
1. 羊毛を準備する
まずは、作りたいボールのサイズに合わせて羊毛を用意します。
- 羊毛を計量する: 同じサイズのボールを複数作る場合は、クッキングスケールで羊毛の重さを測っておくのがおすすめです。例えば、直径約XXcmのボールを作るなら、羊毛1.5gが目安です。
- 羊毛を広げる: 計量した羊毛を縦横に薄く均一に広げます。この後の工程で丸めやすくなるよう、できるだけムラなく広げましょう。
2. 羊毛を軽く丸める
広げた羊毛を、角から折りたたむようにして丸めていきます。
- 角から折りたたむ: 羊毛の角を内側に折り込みながら、なんとなく丸い形になるように軽く丸めていきます。
- (必要であれば)軽くニードルで固定: 丸めた羊毛がバラけないように、羊毛針(ニードル)で数ヶ所だけ軽く刺して留めます。たくさん刺す必要はありません。量産する場合は、この段階でいくつかまとめて作っておくと効率的です。
3. 石けん水でフェルト化を始める
いよいよ石けん水を使って羊毛を固めていきます。
- お湯を準備する: 桶に40℃くらいのお湯を張ります。
- 石けん水を準備する: ペットボトルなどに、台所用洗剤を水で薄めた石けん水を用意します。
- 羊毛を濡らす: 丸めた羊毛を一つ取り出し、用意した石けん水を少量かけます。
- 優しく丸める: 石けん水を含んだ羊毛を、手のひらで「お団子を作るように」優しくコロコロと転がします。
- お湯にくぐらせる: 数回丸めたら、桶のお湯にくぐらせて水分を含ませます。石けん水とお湯が合わさることで、羊毛が絡みやすくなります。
- 絞って丸める: 桶から取り出した羊毛ボールを手で軽く絞りながら、再びコロコロと丸めていきます。絞ると羊毛が小さく、そして固くなっていきます。この工程を繰り返し、好みのサイズより少し大きめになるまで丸めましょう。
4. 洗い流して最終調整
石けん成分を洗い流しながら、最終的な形を整えます。
- 水で洗い流す: 羊毛ボールに残った洗剤を水で洗い流しながら、さらに丸めていきます。この洗い流しの工程で、ボールはさらに小さく固まります。前段階で少し大きめに作ったのはこのためです。ここで最終的なサイズに調節しましょう。
5. 乾燥・仕上げ
形が整ったら、しっかりと乾燥させます。
- 水気を取る: 作成した羊毛ボールはタオルなどの上に置いて、余分な水分を取ります。
- 完全に乾燥させる: 風通しの良い場所で自然乾燥させるか、ドライヤーを使うと早く乾きます。
- 整える: 乾いた羊毛ボールの表面にケバ立ちがある場合は、羊毛針(ニードル)で優しく刺して整えたり、ハサミでカットしたりして仕上げます。
まとめ:石けん水で作る羊毛フェルトボールの新しい魅力
ニードルフェルトも楽しいけれど、今回は石けん水を使った羊毛フェルトボールの魅力をたっぷりご紹介しました。
「水フェルト」と呼ばれるこの技法は、石けんの力と手のひらの温もり、そして適度な摩擦によって、羊毛の繊維がみるみるうちに絡み合い、硬いボールへと変化していくのが大きな特徴です。ニードルを使い慣れていない初心者の方でも、手のひらでコロコロと転がすだけで、きれいな球体を作りやすいのが最大のメリットと言えるでしょう。
また、同じサイズのボールをたくさん作りたい時には、この石けん水を使った方法が非常に効率的です。羊毛の重さを測って準備しておけば、まるで量産ラインのように、いくつもの可愛いボールを次々と生み出すことができます。
お子さんと一緒に作ったり、アロマオイルを垂らしてディフューザーにしたり、アクセサリーのパーツにしたりと、完成したフェルトボールの使い道は無限大です。
羊毛フェルトの世界は奥深く、様々な技法があります。今回ご紹介した石けん水を使った方法は、その中でも特に手軽で、羊毛の持つ温かみや柔らかな触感を存分に感じられる魅力的な手法です。
ぜひ、この記事を参考に、あなたも石けん水を使った羊毛フェルトボール作りを始めてみませんか?きっと、新たなハンドメイドの楽しさに出会えるはずです。
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